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採用しても辞める理由は「お局問題」だった──福祉施設の社長が気づいた本質
組織デザイン2026年2月4日

採用しても辞める理由は「お局問題」だった──福祉施設の社長が気づいた本質

「採用しても、採用しても、人が辞めていく」──福祉施設の社長が無料相談で語った、組織の悩みの本当の正体とは?お局問題の背景にある、経営者の孤独と解決への道筋を対話形式で公開します。

#採用#離職#評価制度#理念
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「採用しても、採用しても、人が辞めていく」
「現場の空気が重いのは分かっているけど、怖くて踏み込めない」

弊社の無料相談窓口には、こうした切実な声が届きます。特に福祉や介護の現場では、特定の「仕事ができる人」に発言権が集中し、社長ですら気を遣ってしまう……という状況も珍しくありません。

「自分がもっと我慢すれば」「いつか分かってくれるはず」
そうやって一人で抱え込んでいませんか?

先日、ある福祉施設の社長からいただいたご相談も、まさにそんな「経営者の孤独」が溢れるものでした。「強引な営業は絶対にしない」とお約束しているからこそ話してくださった、生々しすぎる対話の一部始終を公開します。

対話:本質へのダイブ

わたし:

最近、何か課題に感じられていたり、もっと伸ばしたいなと思っているところはありますか?

福祉社長:

うーん、やっぱり一番は「採用」ですね。とにかく人が足りなくて。

わたし:

採用ですか。そもそも応募自体が少ないのか、それとも入っても辞めてしまうのか、どちらの悩みでしょう?

福祉社長:

……人が辞めてしまうんです。

わたし:

なるほど。だとしたら、採用と同時に「人が辞めない組織づくり」をセットで考えないといけませんね。社長から見て、なぜ辞めてしまうのか原因は分かっていたりしますか?

福祉社長:

たぶん、業務過多だと思うんですよね。みんな忙しそうだし。

わたし:

どの業務が一番ボリュームに感じられますか?

福祉社長:

請求業務や日々の記録作業かなぁ。

わたし:

では、もしその請求や記録がツールか何かで効率化されたら、人は辞めないと思いますか?

福祉社長:

(少し黙って)……いや、それだけではないと思います。正直、人間関係もうまくいっていないというか。

わたし:

人間関係は、一番ストレスを感じやすいポイントですね。……差し支えなければ、具体的に教えてもらってもいいですか?

福祉社長:

実は、責任者が「お局さん」みたいになっていて……。下の子にきつく当たるから、みんな怖がって辞めていっちゃうんです。でも、彼女はサービス管理責任者(サビ管)だから、今いなくなると困る。やめさせることもできなくて、本当にどうしようもなくて。

わたし:

それは……社長の立場としても、下の子たちからしてもしんどいですね。社長はそのお局さんと、普段コミュニケーションは取られているんですか?

福祉社長:

最低限の、業務的なことだけですね。

わたし:

業務以外、例えば今後のビジョンの話などはされないんですか?

福祉社長:

数年前までは、経営的な相談もしていたんです。でも、今はもう……諦めてしまいました。

わたし:

そっか、諦めてしまったんですね。……今の状況で考えられるのは、「新しいサビ管を外から入れる」か、「今の方に変わってもらう(更生)」か。社長の本音はどうですか?

福祉社長:

正直、新しいサビ管を入れたいです。

わたし:

そうですよね。何か採用に向けて動かれていることはありますか?

福祉社長:

それが……。求人媒体に載せるとお局にバレるじゃないですか。「私の代わりを探してるのか!」って逆上されるのが怖くて、何もできていないんです。

わたし:

……。社長、このまま隠れて採用できたとしても、そのハードルは超えられません。せっかく新しい人が入っても、お局さんにきつく当たられて、また辞めてしまう未来しか見えないです。根本的な解決には、やっぱり「話し合い」が必要になると思うのですが、いかがでしょうか?

福祉社長:

……おっしゃる通りです。ただ、もう何を話していいのかも分からなくて。

わたし:

現状は「社長 vs お局さん」という個人同士の対立になって、感情がぶつかっちゃってるんですよね。だから、これからは「会社 vs お局さん」という構造に変えて、話し合うのはいかがでしょうか?

福祉社長:

……具体的に言うと?

わたし:

お互いに感情が乗ってしまうから、コミュニケーションが円滑にいかない。それなら、「会社が大事にしている価値観(理念)」や「目指しているビジョン」をハッキリと言語化して、それに沿った「評価制度」をつくるんです。

福祉社長:

なるほど。会社としてのルールを作って、それに沿っていないと「減給の対象になるよ」と、仕組みとして伝えるってことですね。

わたし:

その通りです!「あなた個人の性格が嫌い」ではなく、「会社の価値観に沿って、一緒に頑張れるか?」を問う。変わろうと意識してくれたら最高だし、「やってられるか!」と辞めるなら、それは会社としての正当な判断です。そして何より、今現場で必死に頑張ってくれている他の職員さんたちを、ちゃんと評価してあげたくないですか?

福祉社長:

……(パッと顔が明るくなって)すごくいいですね。確かに、頑張っている子たちを評価する仕組み、欲しかったです。

わたし:

経営理念や、みんなに守ってほしい行動基準のようなものは、今ありますか?

福祉社長:

特にないですね……。

わたし:

では、まずはそこから始めましょう!会社がどこを目指して、何を大切にするのか。それを言葉にする。言葉にしただけでは浸透しないので、しっかり評価制度に落とし込む。これを整えるだけで、採用のミスマッチも劇的に減りますよ。

福祉社長:

なんだか、道が見えた気がします。ありがとうございます!

まとめ:社長へのメッセージ

「誰かが悪い」と悩んでいるとき、実は足りないのは「誰かの勇気」ではなく、組織としての「共通の物差し(評価制度)」だったりします。

お局さん問題も、離職問題も、突き詰めれば「この会社はどうありたいか?」という根っこの部分につながっています。一見、遠回りに見える「理念の言語化」こそが、採用を成功させ、経営者の孤独を解消する最短ルートなんです。

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